纪念小林多喜二牺牲九十三周年:汉日对照《杀人的狗》
导语与说明
今天是日本杰出的无产阶级革命作家、革命文艺战士小林多喜二牺牲九十三周年(1933年—2026年)。现在,分享他1926年写的一篇短篇小说《杀人的狗》(人を殺す犬),形式为汉日对照。
中文翻译取自:《小林多喜二选集 第三卷》,人民文学出版社,1959年4月,第110—113页。本篇译者:舒畅。
日文源文本取自:『小林多喜二集(一)』,属“日本无产阶级文学集”第26卷(日本プロレタリア文学集・26),新日本出版社,1987年12月25日,第5—7页。
日文原书在某些日文词汇的汉字上方标出了对应的平假名,为尊重文献原貌,不做改动;原书一些文字右侧加的点(傍点),本号排版改为下划线。个人水平有限,欢迎读者指正错漏之处。
汉日对照全文
蔚蓝的天空,衬托出右方的十胜岳山清晰的轮廓,看上去好象一幅廉价的油漆广告画。右方是高原,往左方看,宛如一块打着折儿平铺着的大包袱皮,它的起伏一直伸展得很远很远;顺着其中的一条折儿,朝上方爬来的一条线,是通往钏路的铁道。还可以看到十胜川,就象孩子们玩弄过的铁丝一样,只是有几处闪闪发亮,晃人眼睛。时间正当三伏天的晌午。大陆性的炎热的太阳毫不容情地照射着,使人觉得马上就会把哪儿照得起火似的。正在高原上崩石砂的工人,都象打热水澡塘里刚出来的神气:全身大汗,晕头转向。大家两眼无神,上了火,象腐臭了的青鱼一样充满了血丝,浑沌不清……
右手に十勝岳が安すッぽいペンキ画の富士山のように、青空にクッキリ見えた。其処は高地だったので、反対の左手一帯は丁度大きな風呂敷を皺にして広げたように、その起伏がズゥと遠くまで見られた。その一つの皺の底を線が縫って、こっちに向ってだんだん上って来ている。釧路の方へ続いている鉄道だった。十勝川も見える。子供が玩具にしたあとの針金のようだった。が所々だけまぶゆくギラギラと光っていた。――「真夏」の「真昼」だった。遠慮のない大陸的なヤケに熱い太陽で、その辺から今にもポッポッと火が出そうに思われた。それで、その高地を崩していた土方は、まるで熱いお湯から飛び出してきたように汗まみれになり、フラフラになっていた。皆の眼はのぼせて、トロンとして、腐った鰊(にしん)の眼のように赤く、よどんでいた。
忽然,有个工头撒腿就跑开了。
棒頭が一人走って行った。
另一个也跟在他后边跑开了。
もう一人がその後から走って行った。
将近一百个工人忽然喧闹起来了:“有人逃跑了!”
百人近くの土方が急にどよめいた。「逃げたなあ!」
“你干什么?王八蛋!杂种!”
「何してる!馬鹿野郎、馬の骨!」
工头杀气腾腾地骂道。在那边有人挨了打,啪!——打在肉上的声音响得很清脆。
棒頭は殺気だった。誰かが向うでなぐられた。ボクン!直(じ)接(か)に肉が打たれる音がした。
这时候,把头骑着马来了,把手枪交给两三个工头,命令他们马上去追逃跑的工人。
この時親分が馬でやってきた。二、三人の棒頭にピストルを渡すと、すぐ逃亡者を追いかけるように云った。
“真是何苦干这种糊涂事儿!”
「馬鹿な事をしたもんだ。」
不知道是哪一个?马上就会被捉回来,那么,狗又要高兴了!
誰だろう?すぐつかまる。そしたら又犬が喜ぶ!
可以看见下方的铁道上,玩具似的火车往这上边爬;发出仿佛劳累不堪的噗嗤、噗嗤的声音。有时候还吐出象寒冷的清晨的哈气那样的白色烟圈儿……
眼(ま)下(した)の線路を玩具のような客車が上りになっているとっちへ上ってくるのが見えた。疲れきったようなバシュバシュという音がきこえる。時々寒い朝の呼気のような白い煙を円くはきながら。
※ ※ ※
那天傍晚,工人们和往常一样,给工头押着打工地往回走。夕阳照在后背上,把扛着丁字镐和铁锹的人们的身形在前方的地上留下长长的影子。当他们转过去饭场的一座山头的时候,听到后方传来了马蹄声……“叫人捉住了!”大家都这样想,停了脚步回头看。原来是源吉被捉回来了。
その暮れ方、土工夫等は何(い)時(つ)ものように、棒頭に守られながら現場から帰ってきた。背から受ける夕日に、鶴尖やスコップをかついでいる姿が前の方に長く影をひいた。丁度飯場へつく山を一つ廻りかけた時、後から馬の蹄の音が聞えた。捕(つ)かまった、皆そう思い、立ち止まって振り返ってみた。源吉だった。
源吉的湿淋淋的身体,被麻绳左一道右一道捆得紧紧的;绳子的另一头拴在工头骑的马上头了。马跑得稍微快一些的时候(工头成心那样作),逃亡者就摔个仰面朝天,从那满布石砾的山路上被拖过去,小挂挂破了,脑门、两颊全出血了;血和泥土掺在一起变成黑糊糊的颜色。
源吉はズブ濡れの身体をすっかりロープで縛られていた。そしてその綱の端が棒頭の乗っている馬につながれていた。馬が少し早くなると(早くするのだ)逃亡者はでんぐり返って、そのまま石ころだらけの山途を引きずられた。袢纏が破れて、額や頬から血が出ていた。その血が土にまみれて、どす黒くなっている。
大家什么也没说,又继续往前走。
皆は何んにも云わないで、又歩き出した。
(大家后来听说:源吉在这里把身子搞坏了,他常说,要在临死之前看一眼留在青森的母亲。他才二十三岁。他抱着一块木头板,就跳进了被两天以前落下的雨弄得完全浑浊了的打着漩涡流着的十胜川。)
(体を悪くしていた源吉は死ぬ前にどうしても、青森に残してきた母親に一度会いたいとよくそう云っていた。二十三だった。源吉が、二日前の雨ですっかり濁って、渦を巻いて流れていた十勝川に、板一枚もって飛びこんだ、という事はあとで皆んなに分った。)
※ ※ ※
开过了饭,工头喊大家上空地集合。
飯が済むと、棒頭が皆を空地に呼んだ。
又要来那一套啦!
又だ!
“我可不想去……”大家都这么说。
「俺ア行きたくねえや……」皆んなそう云った。
来到了空地上,把头和工头都先来到了。源吉被捆着,趴在空地的中央。把头一面摸着狗的后背,一面大声说着话。
空地へ行くと、親分や棒頭達がいた。源吉は縛られたまま、空地の中央に打ちぶせになっていた。親分は犬の背をなでながら、何か大声で話していた。
“都来啦?”把头发问。
「集まったか?」大将がきいた。
“都来齐啦?”工头这样问大家一句,跟着就对把头回复:“人齐了。”
「全部だなあ?」そう棒頭が皆に云うと、
「全部です。」と、大将に答えた。
“好!现在开始!你们好好看着!就演好戏了!”
「よオし、初めるぞ。さあ皆んな見てろ、どんな事になるか!」
把头卷起便服的袖子,踢了源吉一脚:
“站起来!”
親分は浴(ゆ)衣(かた)の裾をまくり上げると源吉を蹴った。「立て!」
逃亡者摇摇晃晃地站了起来。
逃亡者はヨロヨロに立ち上った。
“噢,你还能站起来哪,好!”把头说着,当时朝他的旁脸就是一拳。逃亡者简直象演戏似的,轻飘飘失去了主心骨,脑袋无力地垂到胸前;吐了一口唾沫,里面全是血,接着又吐了两三口。
「立てるか、ウン?」そう云って、いきなり横ッ面を拳固でなぐりつけた。逃亡者はまるで芝居の型そっくりにフラフラッとした。頭がガックリ前にさがった。そして唾をはいた。血が口から流れてきた。彼は二、三度血の唾をはいた。
“混账,今天给你点儿厉害瞧瞧!”
「馬鹿、見ろいッ!」
把头的胸脯摊开来,露出胸毛,跟着就冲着工头发号施令:
親分の胸がハダけて、胸毛がでた。それから棒頭に
“动手吧!”
「やるんだぜ!」と合図をした。
一个人就把逃亡者的绳子给解开了。这时候工头就把身长赶上个大人高的土佐狗面朝着源吉。那狗肚子里咕咕地直叫,它的四条腿,眼瞅着就憋足了劲头。(译者注:土佐狗是产在土佐地方的狗,以凶猛、好斗出名)
一人が逃亡者のロープを解いてやった。すると棒頭がその大人の背程もある土佐犬を源吉の方へむけた。犬はグウグウと腹の方でうなっていたが、四肢が見ているうちに、力がこもってゆくのが分った。
“放!”
「そらッ!」と云った。
工头把土佐狗撒手了。
棒頭が土佐犬を離した。
那狗呲着牙,前脚一扑,屁股一撅……源吉混身打战,吓得动都不能动。刹那间,四下里死寂无声,人们大气儿也不出。
犬は歯をむき出して、前足をのばすと、尻の方を高くあげて……源吉は身体をふるわしていたが、ハッ!として立ちすくんでしまった。瞬間、シーンとなった。誰の息づかいも聞えない。
土佐狗咆哮着扑了上去,源吉悲鸣了一下,挥着手,那手势就象瞎子把手伸到前方摸索似的。狗一下子就扑到他身上,人和狗滚成一团,在地上起伏了两三回。狗离开了,狗的嘴边上沾着血,它绕着头周围跳着转了两三圈。源吉倒在地上抽动了几下,晃晃悠悠站起来。土佐狗吠也不吠一下就扑上去了。源吉当时就被摔到空地尽头的墙上去。那狗又逼上去了。源吉转过脸朝着狗,背靠着墙,往上蹭着站了起来,大家不由得一看他,只见他满脸血肉模糊,鲜血顺着下巴流过咽喉,淌到裸露出的、急促地喘着气的胸膛上。源吉站了起来,用胳膊擦了一下脸,仿佛打算瞧准了狗的方位。那狗象是夸耀胜利似的吠了一声。刹那间源吉不知很快地说了句什么,然后大叫:
土佐犬はウオッと叫ぶと飛びあがった。源吉は何やら叫ぶと手を振った。盲目が前に手を出してまさぐるような恰好をした。犬は一と飛びに源吉に食いついた。源吉と犬はもつれあって、二、三回土の上をのたうった。犬が離れた、口のまわりに血が附いていた。そして犬は親分のまわりを、身体をはねらしながら二、三回まわった。源吉は倒れたまま一(ちょ)寸(っと)の間ピクピクッと動いていた。がフラフラと立ち上った。と土佐犬は吠えもせず飛びかかった。源吉はひとたまりもなくはね飛ばされて、空地を区切っている塀に投げつけられた。犬はまたせまった!源吉は犬の方に向き直った。そして塀に背をもたせ、背中でずって立ち上った。皆んな思わず其の方を見た。こっちに向けた顔はすっかり血だらけで分らなかった。その血が顎から咽喉を伝って、すっかりムキ出しにされて、せわしくあえいでいる胸を流れるのが分った。立ち上ると源吉は腕で顔をぬぐった、犬の方を見定めようとするようだった。犬は勝ち誇ったように一吠え吠えると、瞬間、源吉は分けの分らないことを口早に云ったか、と思うと、
“吓死我啦,妈呀!”
「怖(おっ)かない!オッ母ッ!」と叫んだ。
接着他一下子转过身去,作出猫要挣扎着爬墙的姿势。狗跟在他后边咬上去了。
そしてグルッと身体を廻わすと、猫がするように塀にもがいて上るような恰好をした。犬がその後から喰らいついた。
※ ※ ※
那天夜里,一个工头押着两个工人把源吉的尸首抬到山上去了;挖个窟窿埋上了。月光照得十胜岳山比白天看得还清楚。用铁锹往窟窿里扬土,土碰在下面的箱子上发出令人毛骨悚然的声音。
その晩棒頭が一人附添って土方二人が源吉の死骸をかついで山へ行った。穴をほってうずめた。月夜で十勝岳が昼よりもハッキリ見えた。穴の中にスコップで土をなげ入れると、下で箱にあたる音が無気味に聞えた。
往回走的时候,有一个人趁着工头停在后头小便,对伙伴说:“咱们走着瞧,早晚我得把那狗给宰了!”
帰りに一人が、丁度棒頭の小便をしていた時、仲間に「だが、俺アなあキット何時かあの犬を殺してやるよ……」と云った。
1926年8月
一九二六・八
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